大アルカナ 7
戦車The Chariot

正位置
逆位置
ユング心理学から
アドラー心理学から見た行動指針
人物の事例: ナポレオン・ボナパルト
1800年、オーストリア軍の裏をかくため、4万の軍を率いて雪の残るアルプス山脈を越えてイタリアへ入りました。『不可能という言葉は臆病者の辞書にしかない』という言葉と共に語られる、意志で地理を克服した遠征です。
この札が出た日の読み物
正位置
迷いを手綱にかえて、決めた道をまっすぐ進む日
今日の合言葉手綱を握る
分野別に見ると
恋愛・仕事・お金・人間関係
♡恋愛
★★★★★
自分から動くと進む日
待っているより、自分から誘う、連絡する方が良い結果になる日です。少し強引なくらいが、今日は魅力に映ります。遠距離や障害があっても、前に進めます。
✎仕事・学び
★★★★★
突破力が出る日
滞っていた案件が動き出す日です。スピード感をもって取り組むと、周囲もついてきます。競争のある場面でも、自信をもって挑んでください。
¥お金
★★★★★
攻めが実る日
目標に向かって貯める、稼ぐための行動が結果につながる日です。交渉や、収入アップの相談にも向いています。ただし、勢い任せの大出費は避けて。
☺人間関係
★★★★★
引っ張る役が合う日
自分がリードして、人を動かす場面がある日です。意見が割れたときは、はっきり方向を示す。ただ、置いていかれる人がいないか、振り返る余裕も持ってください。
絵札が映す、今日の空気 ユングの視点
迷いが消えて前に出られる一日
今日のあなたは、ここしばらく「どっちにしよう」と揺れていたことに、ふっと答えが出やすい日かもしれません。戦車の札に描かれているのは、白と黒、正反対の二頭のスフィンクスを、手綱も使わずに意志だけでまとめて走らせる戦士。やりたい気持ちと怖い気持ち、その両方を抱えたままでも、ちゃんと一方向に進めるんですよね。
仕事なら、先延ばしにしていた提案や交渉、締め切りのある作業に強い日です。人間関係でも、言いそびれていたことを伝える場面で、思ったより落ち着いて話せる人が多い時期。ちょっとした勝負事や、決断を迫られる場面で力を発揮しやすいでしょう。
ユングは、自分の中の認めたくない部分、つまり「影」を押し込めるのではなく、意識の手綱のもとで活かすことを大切にしました。焦りや負けず嫌い、苛立ちといった黒いスフィンクスも、無理に追い払う必要はありません。今日のあなたは、それを前へ進む力に変えられる状態です。1800年、ナポレオンが雪の残るアルプスを越えてイタリアへ入ったように、地形ではなく意志で道が決まっていく。そんな手応えを味わえるかもしれません。
今日の一手 アドラーの視点
不安をエンジンにして進んでみて
アドラーは、劣等感そのものは悪いものではなく、成長の原動力になると考えました。「まだ足りない」と感じるのは、行きたい場所があるからこそ。不安は立ち止まる理由ではなく、あなたが本当は何を目指しているのかを教えてくれるサインとして扱ってみてください。
たとえば、会議で発言するのが怖いなら、「うまく話せるか」ではなく「これだけは伝える」と一つだけ決めてメモしておく。相手がどう受け取るかは相手の課題なので、あなたは自分の手綱を握ることだけに集中すればいいんです。結果がどうであれ、言えた自分に「よくやった」と声をかけるのも立派な勇気づけ。誰かの評価を待たずに、自分で自分の背中を押してあげましょう。
ひとつだけ気をつけたいのは、勢いが出る日ほど周りを置いていきがちなこと。進む方向を決めたら、一緒に走る人に「こっちに行くよ」と一言共有するだけで、戦車はずっと安定します。スピードより、向きをそろえることを意識してみてください。
今日のお守り
まとう色
深い紺星空の天蓋の色。迷いを断ち、集中力が続く
疲れたら
生成り力みをほどき、張りつめた心をやわらげる
怖さがあるのは、本気で行きたい場所があるから。その気持ちごと連れていけば大丈夫です。今日は、あなたの意志がいちばん頼れる相棒になってくれるはずですよ。
— 今日の札より
逆位置
アクセル全開の前に、行き先をひとつ決めよう
今日の合言葉ゴールはひとつ
分野別に見ると
恋愛・仕事・お金・人間関係
♡恋愛
★★★★★
暴走しないで
気持ちが先走って、相手を置き去りにしやすい日です。連絡の頻度や、会いたい気持ちを一度抑える。相手のペースに合わせると、関係はむしろ近づきます。
✎仕事・学び
★★★★★
方向を確認する日
スピードは出ているのに、向かう先がずれているかもしれません。一度止まって、目的を確認する。遠回りに見えても、その方が早く着きます。
¥お金
★★★★★
衝動買いに注意
勢いで大きな買い物をしたくなる日です。「今日は決めない」と決めておくと安全です。車や家電など高額なものは、必ず比較と見積もりを。
☺人間関係
★★★★★
強引さをゆるめて
自分の意見を通そうとして、空気が固くなりやすい日です。「どう思う?」と一度譲る。それだけで、相手の協力がぐっと得やすくなります。
絵札が映す、今日の空気 ユングの視点
ハンドルが少しぶれやすい一日
今日は、アクセルを踏んでいるのに前に進んでいる気がしない。そんな感覚になりやすい日かもしれません。やることは山ほどあるのに、あれもこれもと手をつけて、気づけばもう夕方。あるいは逆に、誰かとぶつかるのが怖くて、言いたいことを飲み込んだままブレーキを踏み続けている。どちらも根っこは同じなんですよね。エネルギーはちゃんとあるのに、行き先がひとつに定まっていない状態です。
戦車の札には、白と黒の二頭のスフィンクスが描かれています。心理学者ユングの見方を借りると、これは自分の中にある相反する衝動のようなもの。「早く結果を出したい」と「失敗したくない」が、それぞれ別の方向へ車を引っぱっている感じです。特に今日は、普段は見ないようにしている焦りや苛立ち、ユングが「影」と呼んだ部分が、手綱をすり抜けて顔を出しやすいのかもしれません。
職場なら、返信がつい雑になったり、会議で結論を急ぎすぎたり。身近な人には、ちょっとした一言にトゲが混じることもありそうです。でもそれは、あなたが怠けているからではなく、前に進みたい気持ちが強いからこそ起きていること。まずはそう受け止めるだけで、少し肩の力が抜けるはずです。
今日の一手 アドラーの視点
ゴールをひとつだけ決めてみて
1800年、ナポレオンは約4万の軍を率いて、雪の残るアルプスを越えイタリアへ入りました。無茶にも見える遠征ですが、目指す場所ははっきりしていたんですよね。今日のあなたに必要なのも、まさに「どこへ向かうか」をひとつに絞ることです。
アドラー心理学には、人は原因よりも目的に向かって動く、という考え方があります。焦っている自分を責めるより、「本当はどこに着きたいんだっけ」と問い直してみてください。そして、相手がどう受け取るかは相手の課題だと切り分けること。ブレーキの多くは、自分では動かせない他人の気持ちを先回りして背負うところから生まれます。「足りない」という不安も、否定せずにエンジンとして使えばいいんです。
たとえば朝いちばんに、今日やることを紙に書き出して、その中から「これだけは終わらせたい」をひとつだけ丸で囲む。残りは、できたらラッキーくらいの扱いで大丈夫です。夜、その丸がひとつ終わっていたら、「ちゃんと進んだね」と自分に声をかけてあげてください。誰かに褒められるのを待つより、自分で自分を勇気づけるほうが、明日のハンドルはずっと安定します。
今日のお守り
まとう色
紺視線が落ち着き、ゴールを絞りやすくなる
疲れたら
朱色焦りを煽りやすいので今日は控えめに
空回りしてしまうのは、それだけ前に進みたい力があるから。向きさえ決まれば、その勢いはちゃんとあなたを運んでくれます。今日はひとつだけ、ゴールテープを切ってみてくださいね。
— 今日の札より